2017年10月23日

衆院選は与党の圧勝

衆院選の結果が判明した。蓋を開けてみれば予想通り与党の圧勝である。最近のメディアの直前予想はサンプル数も増えSNSなども活用しているため以前に比べてかなり正確になったが、今回の予想はそれほど難しくなかったのではないか?重要なのは選挙序盤でどのような流れになるかの判断だが、残念ながらこの判断を正確にした論者は少なかった。
投票日に大型台風が直撃したにもかかわらず多くの人が投票所に足を運んだ。20%超の期日前投票もあり投票率は前回の総選挙を超えた。好天であればさらに伸びたであろう。選挙のタイミング、民進党の分裂、支持率下落への自民党の危機感、今回は全てが自民党にプラスとなった。1ヶ月前にここまでの結果を予想できた人物はいないだろう。ある程度の議席減も覚悟しながらも局面打開へ向け解散総選挙を決断した安倍・麻生コンビの判断が奇跡を生んだ。安倍ミラクルの結果、株価も57年ぶりの連騰である。
みらい研の予測は小選挙区289議席中266議席が的中、92%の的中率である。比例区は98%という結果になった。主要候補に限った得票予測では投票結果と3,000票以内の差が135名、5,000票以内が266名、10,000票以内になると429名とかなりの精度である。今回、政策リサーチのトレンド解析も活用し様々な方面から分析をし活用してもらったが、感謝の報告も多数いただいた。選挙中の分析結果は後日みらい研のホームページにアップをする。
メディアは選挙結果を受け再び劇場型の無責任な報道を繰り返しているが、将来この選挙が日本が変わるきっかけとなったと言われる日が来るかもしれない。地殻変動が確実に起きている。今回勝利した与党が信頼される政治を実現できるかは重要だ。しっぺ返しは次の国政選挙で必ず来る。その場合は政権交代が再び現実的なものとなる可能性がある。3年後は何があるかわからない。国会議員の方々は自分の信念にブレることなく今の立場でしっかり足場を固めていただきたい。せっかくできた新しい政治の息吹を野合で消すことなくじっくり育てて欲しい。
今回の選挙で比例単独であるが注目の候補者が初当選した。中曽根元総理の孫、中曽根参院議員の長男、中曽根康隆氏である。焦らず政治の大道を歩めば素晴らしい政治家になるとみる。次の世代を担う期待の星である。要注目!