2021年3月11日

東日本大震災から今日で10年

10年前の14時46分、都内でも突然ビルが倒壊するのではと思うほどの激しい揺れがあった。屋内にいては危ないと感じ思わず外へ飛び出したが、周囲の建物も大きく揺れ今にも崩れ落ちるのではないかと思うほどであった。

数分続いた揺れが収まった後は、近くの古い家に一人で住む義父が気になり、すぐにタクシーで向かったが、途中何度もハンドルを取られるほどの揺れが続き、映画『日本沈没』が思わず脳裏をよぎった。

その後、この地震が東日本を震源とする未曾有の大震災であることが明らかとなった。

発災直後からテレビやSNSが、目を覆うほどの悲惨な状況を続々と報じた。家族や大切な人の命を奪われた人たちや、一瞬で家財を失った人たちが数え切れないほどいる。10年経っても未だ傷跡が癒えず苦しみの中にいる人は多い。

震災復興で国が投じる巨額の予算は、一部の業者や業界を潤すだけで、被災地の人たちに寄り添う施策となっているとは言い難い。これは政治が決断すれば解決できる問題でもある。

東日本大震災から10年となるが、今も避難する人が全国に4.1万人以上いる。改めて、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げ、犠牲になられた方々に衷心より哀悼の意を表したい。

政治家は、未だに復興が道半ばであることを恥じるべきである。勇気ある決断と責任ある行動こそが信頼の回復につながる。