2018年10月11日

真実の報道働きかけてって?

中国共産党の対外連絡部長が昨日の日中与党交流協議会で、 日中関係発展の必要性を訴えるともに、日中与党の役割として、『メディアに真実を報道するよう働きかけて、正しくない報道は訂正してもらう』との発言をしたという。
日中両国の関係が改善することは歓迎すべきことで、両国首脳による相互訪問・相互交流で一層の関係強化が図られることを期待するが、一見するとなんともない今回の発言は報道の規制と受け止められかねない発言であり、中国政府の本質が見えて残念である。
確かにメディアの取材力不足や勉強不足などで誤った報道やフェイクニュースが流されることも問題があるが、これはメディア側の問題である。国が規制することは民主主義に逆行し報道の自由を侵害する。中国政府は大国として報道に関しては寛容となるべきで、報道の自由を守ることが国際社会からの評価につながることに気付くべきである。報道規制の強化は国家体制維持の特効薬には決してならない…。