2018年3月15日
宇宙を語ったホーキング博士と地球の未来
宇宙の誕生やブラックホールの研究で知られるスティーブン・ホーキング博士が亡くなられた。76歳であった。学生時代に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し余命2年と言われる中で、白血病を患っている少年との出会いが大きな転機となった。病魔と戦いながらも半世紀以上に渡り学究の道を進み、独創的な宇宙論を発表し続けた。著書「ホーキング、宇宙を語る」は世界中で1,000万部以上の売上げを記録するベストセラーとなっている。博士が余命2年に絶望していたら、宇宙の解明はまだ遠い未来の話になっていたかもしれない。
博士は近年、気候変動や伝染病、人口増加などが人類の生存に大きな脅威をもたらすとし100年以内に新たな惑星を見つける必要があると主張していた。また、将来AIが自己複製することで人類に大きな混乱をもたらす可能性があるとも警鐘した。未来へ向けた重要なメッセージである。未来は何が起こるかわからない。政府もこのようなメッセージを前提とした対策を政策に連動させるべきではないだろうか。
博士のご逝去を悼み慎んでご冥福をお祈りしたい