2018年6月6日
高村自民党副総裁が語る
春の叙勲で旭日大綬章を受賞した高村正彦自民党副総裁の朝食会が京王プラザで開かれ200名を超える参加者が集った。高村副総裁は政治家の功績は後世しか判断できないと語り、自身の政治家を目指す原点を述べた。その上で、37年間の政治家生活は外交・安全保障中心に活動、愚者は体験に学び賢者は歴史に学ぶということを理解することが重要であり、軍隊を持たないことは真の平和主義とは言えず空想的平和主義であると語った。高村副総裁は防衛政務次官から大蔵政務次官、国防部会長、経企庁長官と歴任、その後の閣僚級の外務政務次官就任時に北朝鮮問題に関与、拉致問題が週刊誌に取り上げられ始めたため色々調査した結果これが事実であると判断、拉致問題の解決なくして国交正常化なし、国交正常化なくして経済協力なし、との政府の大原則を打ち出したとのことである。この原則が平壌宣言につながり、拉致、核、ミサイルの包括的解決により国交正常化に向かうとの考え方に継承されており、両国とも平壌宣言を破棄していない現状では北朝鮮問題で日本が乗り遅れているとの指摘は的外れであると喝破した。