2017年11月1日
衆院質疑の見直しは野党軽視か?
衆議院での質疑時間の配分をめぐり与野党の攻防が続いている。野党の言い分は政府への監視機能が弱まるので質問の機会を減らすなということだが、今までの与野党の質疑比率は与党2、野党8だという。野党に対してこんなに質問時間を割いていたのかと逆に驚いた。野党は、与党は国会審議の前に法案や予算の事前審査をしており、国会で野党の質問時間が多いのは当たり前という。確かに質疑の配分は野党に重きをおいて良いと思うが2対8ではあまりに偏りすぎではないか。野党にとっては、テレビなどでも放映されるため自分たちの存在をアピールできる願ってもないチャンスだろうが、多数を得ていない野党の声が時には世論とされたり、本質からずれた議論に終始することも多く、中身の薄い質問が多いとの印象が強い。まずは質問の質を高めることが先だろう。与党の質問時間を増やすことが翼賛体制に繋がるという識者の極論にも驚く。与党は法案や予算の国会提出前にかなりの時間を割いて朝早くから毎日議論をしているが、そのことを知っている国民は少ない。真面目な議論も国会審議の場面ではメディアや野党によって茶化されることもある。もっとも与党議員の質問のレベルも重要である。与党が国会審議で法案の中身について具体化な議論をすれば野党の質問レベルも上がる、これにより国会は活性化する。