2018年10月23日
一帯一路について考える
一帯一路構想を最初に提案した中国人民大学重陽金融研究院賈晋京教授の話しである。
2008年の金融危機で中央銀行は不良債権の購入をするべきだったが、貨幣を増やす対策を中心としたため、実経済の活性化につながらず、中国を中心とする新興国のみが活況となった。その結果、2018年末には中国の市場規模はアメリカを抜くことになるということだ。
iPhoneが最初に発売された時、Appleが世界を支配するというくらいの勢いがあった。現在中国では毎年7億くらいのスマホが売られておりiphoneが市場で占める割合も大きいが、当初の予定ほどではなく中国では5位となっている。それ以外は中国のメーカーがトップを占めており、スマホ1つを見ても中国市場は大きなマーケットとなっている。昔の経済はアメリカがnetworkingをつくっていたが、これからは中国がnetworking をつくるとし、一帯一路では2018年8月時点でヨーロッパ15の国43の地域が中国の48都市と10,000を超える列車でつながっているとのことだ。
中国の発展は10年以内に生まれた新しい産業が基となっており、直接5Gにつながる発展を目指しているという。そのため施設の建設も5Gを中心に行なう考えで、いずれは6Gも視野に入れた発展を考えているらしい。その中で日本に求める協力は、資金や技術ではなく管理システムとのことだ。これも市場規模でトップとなった中国の自信の表れか…?おそるべし、である。