2017年9月22日

ECマーケット注目のメルカリとZOZOTOWN

トイザらスが負債総額約52億ドルで経営破綻した。破綻の一因はアマゾンとの10年契約というが、ECビジネスをアマゾンに一任し自社での取り組みが遅れたことが大きく影響したようだ。アメリカの小売業におけるEC率は10%程度だが10%でも大きな脅威となる。トイザらスが10%のECへの対応を誤らなければ破綻は免れたかもしれない。
わが国のEC率は小売業に関しては5%程度だが、ここへきてメルカリとZOZOTOWNの動きが注目される。週刊東洋経済ではこの2社に関する特集を組んだ。両社の共通点は、フリーマーケットやファッション専用などターゲットを特化したうえで店舗から足が遠のいた消費者の心理をつかんだところにある。アパレルに限るとEC率は10%を突破し、フリママーケットではリアル販売とネットが拮抗するまでになっているのはこの2社によるところが大きい。急成長した2社が今後どのように大化けするかも注目したい。独自ブランドの開発や、EC率が15%と高く市場規模も大きい中国、毎年35%程度の伸びを示し今後の注目の市場となるインド、などを視野に入れたグローバルなEC展開も面白い。