2016年2月23日

広州、黃埔陸軍軍官學校 と陳氏書院

先週中国の広州へ行き、会議の合間を縫って黄浦陸軍軍官學校と陳氏書院を訪ねました。
黄浦陸軍軍官學校は孫文が1924年に広州に設立した中華民国陸軍の士官養成学校で、日本の陸軍士官学校がモデルとされております。設立当初の総裁は孫文、校長に蒋介石、政治部主任には周恩来が就任し、台湾国軍と現共産党人民解放軍の基礎ともなった歴史的に重要な施設ですが、日本人にはなじみが薄いかもしれません。展示室には辛亥革命で孫文を支援し、生涯にわたり孫文と交流を続けた日活創業者の一人でもある梅谷庄吉氏の孫文との長きにわたる交流についても展示されております。
また、広東省に多い「陳」姓の人々が一族の子弟を教育するために造った書院として有名な陳氏書院も訪ねました。院内には19の庁堂があり、見どころは建物の柱、屋根、窓、欄干などいたるところに施された装飾です。鮮やかな色彩の石刻、煉瓦彫刻、鳥獣、古代の文様など鉄鋳で、日本人にも親しい「竹林の七賢」や「水滸伝」、「三国志」が表現されており圧巻でした。
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