2018年5月29日

北京の滞在先は“金”に縁のあるラッキースポット

ゴールデンウィークのインド訪問に次いで月末は北京へと向かった。2ヶ月ぶりの訪問となったが、北京首都国際空港の入国ゲートで指紋登録を求められ入国審査は指紋認証となっていた。中国の国際空港は今月初めくらいからこの制度が全面的に導入されたそうだ。通関ゲートもIT化の作業が進んでいる。中国へは年に4〜5回ほど訪ねており、インドに比べると訪問回数は多いが、最近はインドで発展のスピードに驚くことはあっても中国で驚くことは少なくなった。都市部のインフラ整備がある程度落ち着いてきたからであろう。とはいえ大型のインフラ整備は各所で進められている。北京では新たな国際空港の建設が進んでおり、来年完成すれば世界最大の空港となる。やはり驚かされることも多い。

中国では、最近はスマホ決裁によるキャッシュレス化で日常生活は人民元を持ち歩かなくとも全く問題がない。シェアリングやEコマースなどが広がり10億人近い利用者の膨大なデータが技術開発を加速化させている。便利な社会になっているが海外で汎用性のないところが中国IT社会の課題となる。しかし、14億を超える人口はこれだけであらゆることを可能にする魅力的な構造となっており中国ITは侮れない。まだまだ我々の想像を超える成長を遂げるであろう。
中国はIT先進国に変わりつつあるが、Googleやfacebook、Twitterなどが使えず、最近はyahooも使い勝手が悪い。また、インターネットも情報統制されており不便さを感じる。その点ではインドの方が先進性がある。ウィチャットやアリペイを利用すれば中国国内でのやり取りに不便を感じることはないが、インターネットを通じて海外とやり取りをしようとすると途端に使い勝手が悪くなる。中国の更なる発展にはその辺りの改善も一つの課題であろう。

北京に来てもう一つ思うのは、以前に比べPM2.5がだいぶ改善されているという点である。それもこの数カ月で急速にである。環境問題に対する政府の取組みは本気であり、速度も早い。中国の環境問題への取組みを見誤ると大変なこととなる。日中首脳間の関係が改善しビジネス環境も好転しているが、中国で事業展開を目指す企業は環境問題に取組む中国政府の方針はしっかりウォッチングしておく必要がある。日本の環境技術を用いた中国における環境事業の展開は成功の可能性が限りなく高い。

北京では満室でない限りは北京駅くの鑫海錦江(xinhaijinjiang)大酒店を利用している。中国税関が建てた中国資本のホテルで、王府井にも近く居心地の良いホテルである。食事も大変美味しく、ホテルの名前に”金”が3つ付いているところも気に入っている。またホテルの前の通りは金宝街と呼ばれ、こちらも”金”に縁がある。縁起が良い場所と思い、今ではこの場所以外に滞在するのは考えられない。訪問の度に幸運な出来事を数多く経験し、今回も満足な成果を得ることができた滞在となった。金運アップのご利益があるかどうかは想像にお任せする(^^)

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