第4次安倍内閣の第2次改造内閣が本日発足した。

19人の閣僚のうち13人が初入閣し17人の閣僚が交代、ベテラン議員の初入閣も目立つが平均年齢は61.5歳と若返った。衆議院の解散や突発的なことがない限り安倍首相の残りの任期は2年である。「安定と挑戦」の内閣を目指し、中核を変えずに政権基盤を強化し、相当数を入れ替えるという思い切った人事である。

注目は小泉進次郎環境大臣。茂木外務大臣、河野防衛大臣、加藤厚労大臣、岸田党政調会長等と後継総裁をめぐりポスト安倍の動きが本格化する。ダークホースが出てくるかも注目だ。

初入閣のベテラン議員には得意分野に関連する役職を与え、安倍4選の選択肢も残されている。政権のレイムダック化を防ぐ思惑も見え隠れする絶妙な人事で、大叔父佐藤栄作元首相を彷彿させる。

初入閣組は身体検査がきちんとできているかどうかと舌禍が不安材料だ。間もなく歴代最長となる安倍内閣は、東京オリ・パラを挟んだこれからの2年が重要となる。国民の多くが数に驕らず国民目線に立った政策の実現を期待している。新閣僚はこのことを肝に銘じ、令和の時代にふさわしい国家構築に向けた活躍を期待したい！