2025年1月17日

阪神・淡路大震災から30年

今日で阪神・淡路大震災から30年となる。早朝に発生した震度7の地震は、多くの建物や構造物を倒壊させ、6,400人以上が亡くなった。30年経った今でも、心の傷が癒えない人は多い。

被災地では発生時刻の午前5時46分に合わせ、1・17のつどいが行われ、兵庫県主催の追悼式典には、天皇・皇后両陛下が出席された。追悼行事は各地で開催されている。

復興事業は30年近くを費やし、昨年11月に全ての事業を完了したが、兵庫県の震災関連の借入金返済は2037年度ごろまで続くとのことだ。

阪神・淡路大震災の発災以降も、中越地震、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震と、この30年で震度7クラスの地震が多発しており、復旧や復興が大きな課題になっている。

今後も南海トラフでは30年以内に巨大地震が発生する確率が80%と高く、首都直下や相模トラフも70%以上の確率と言われている。いつ大きな地震が発生してもおかしくない状況である。

これほど多くの地震が発生しているにもかかわらず、いざの備えは十分ではないと感じることも多い。想定外などと言い訳せず、どのような時でも臨機応変に対応できる体制を整えるべきだ。

震災が起これば、復興までに長い年月がかかる。平時から万が一の事態を想定し、素早く復興できるように対策を講じておくのが政府の責務である。

震災で亡くなられた方々のご冥福を祈りながら、これまでの巨大地震で被害を受けた多くの被災地の復興が、1日も早く実現することを願ってやまない日となった。