2017年8月8日

第3次安倍改造内閣が本格スタート

昨日、安倍内閣の第3次内閣改造の副大臣、政務官人事が決定したことから第3次安倍改造内閣が本格的にスタートした。先の国会で失った信頼回復へ向けて厳しい船出となる。
今回の内閣改造は党内バランスにも配慮したなかなか練られた人事である。日報問題で一石を投じた河野太郎氏の外務大臣就任は、河野氏が将来の総裁選で台風の目となる可能性が出てきたということを意味する。自民党の活性化のためには良いことだと思う。野田聖子氏の総務大臣は本人にとって念願のポストであろう。女性初の宰相が誕生するかどうかは今後の彼女の動き方次第である。安倍総理と合意の上で外務大臣から自民党政調会長に就任した岸田氏も安倍後をめぐっては油断できない状況になったのではないだろうか?林芳正文科大臣や小野寺五典防衛大臣、加藤勝信厚労大臣はその手腕に期待したい。斎藤健農林大臣や梶山弘志地方創生大臣、小此木八郎防災担当大臣は初入閣であるが経験に応じた適所であるが、江崎鐵磨沖縄北方大臣の発言がメディアによって内閣の足を引っ張ることになるのではないかと心配する。閣僚の半数である10名が二世議員だが親の業績を超える活躍を期待したい。
副大臣の注目は佐藤正久外務副大臣である。外務副大臣を経験することで外交・安全保障の政界一のスペシャリストとなることが期待される。江田憲司氏と選挙区が競合する福田峰之内閣府副大臣氏は厳しい選挙で当選を繰り返し政治を運から運命に変えた人物であり個人的には大いに注目したい。
政務官では、武部新、笹川博義両環境政務官と、福田達夫、大野敬太郎両防衛政務官に注目したい。