2017年6月16日

第193通常国会が事実上の閉会

通常国会が、会期を2日残し本日事実上の閉会となった。南スーダンの日報問題、モリ(森友学園)、カケ(加計学園)問題での政府の情報開示の在り方や忖度の有無について議論が集中し、首相出席の委員会が多く開催される中で党首討論が一度も行われることのない異例の国会となった。今国会では、改正組織犯罪処罰法や天皇陛下の退位を実現する特例法、性犯罪を厳罰化する改正刑法、衆院小選挙区の区割り見直しの改正公職選挙法、介護サービスの自己負担引き上げの改正介護保険関連法など63本の法律が成立、日印原子力協定などが承認されたが、国会審議での熟議という言葉からほど遠い進め方は、与党の説明責任や野党の国会対策に多くの課題を残した。
来週末には東京都議会議員選挙が告示される。小池都知事が率いる都民ファーストの躍進は織り込み済みだが、フランスのマクロン新党ほどの勢いは見えない。選挙後の都政運営の進め方が小池都知事にとっての正念場になるのではないか。
都議選後は2018年度予算の概算要求へ向けた各省庁の動きが活発化してくるが、その前後に予想される内閣改造についても注目されるところである。