2018年5月14日

猪口邦子元少子化担当大臣政経セミナー

猪口邦子元少子化担当大臣の政経セミナーが開かれた。講師は、竹下亘自民党総務会長、旧額賀派「平成研(平成政策研究会)」の新会長である。
国家の存在意義からの自身が思う北朝鮮観を述べるとともに、時代の変化に応じる必要はあるが、拉致問題や核、ミサイル問題の解決抜きには簡単に交渉には応じることはできないとの考えを述べた。竹下総務会長によると、個人的な好き嫌いを別にして国家の首脳同士の信頼関係をこれほどまでに構築できている安倍首相の功績は非常に大きいとのことだ。特にトランプ大統領は事あるごとに「晋三はどう思う?」と聞くそうだ。この2人の関係で日朝問題も次のステージに向う可能性が出ているとのことでもあった。

冒頭の挨拶で発起人の小倉和夫元フランス大使は朝鮮半島に新しいビジネスの動きが加速していると発言、すでに具体的な動きも出ているとのことだ。朝鮮半島で南北融和の動きが進み中国もその流れに合流すると、アジアの経済圏の構図は大きく変化する。その流れに日本が取り残されないためにも、わが国のこれからの行動は重要である。

北朝鮮問題に対する猪口参院議員の考えは、着地点に不可逆、検証可能な核放棄を目指すなら、核不拡散(NPT)条約に復帰させることが絶対条件であり、ボルトン氏はそのために起用されているといっても過言ではないとのことだ。ボルトン氏はNPT条約に長年関わってきた人物であり、やるということは必ず実行する信頼に足る人物とのこと、強面であることから妥協点から揺り戻しがないというメッセージを送ることができるのも大きいとのことである。
また、金正恩氏を判断する際のポイントは妹の金与正氏、スイスのインターナショナルスクールでの留学の影響、父を尊敬したところからくる父を唯一理解した小泉元総理の存在の大きさ、があると思うとのことだ。従って、平壌宣言をないがしろにすることはないだろうとのことである。さらに、小泉元総理のやり方を真似、幕が上がったら一気に進め手を緩めないという手法をとっているのではないかとの見解を述べた。

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