2018年3月26日

外国人記者は見た!世界の教育事情

昨晩放送の「外国人記者は見た+日本in ザ・ワールド」は、日本、インド、中国、ドイツ、フランス、アメリカの教育事情を授業や給食、教科書等を比較して論じた見応えのある番組だった。
フランスは議論重視、ドイツは自主性尊重、中国は競争力、インドは多様性への対応、とそれぞれに特色があり先生の指導も異なる。日本は、高度成長時代の詰込み型からゆとり教育へ転換を目指すとしているが、ゆとり教育の定義が明確でない。
教育問題は各国とも重要な政策課題だがそれぞれに課題もあり考えさせられる論点が多数あった。特に歴史教科書は興味深く、歴史の短いアメリカが教科書は最も分厚くアメリカの歴史をしっかり教えているのは意外だ。日本は近代・現代史が弱くグローバル時代には弱みだ。戦争についても、日本が日時などの事実の記載に終始するのに対し、中国は自国の勝利を中心に記述する。フランスとドイツは共通の教科書づくりに取組んでおりお互いの考え方も記述する。アメリカは事態の経緯を中心に賛否両論を併記し子供達に考えさせる。日本は暗記中心の教育からの脱皮が急務だ。