2017年12月5日

中国IT事情

中国のIT環境の進展は目覚ましい。空港のWi-Fi環境も外国人に利用しやすくなった。Googleやfacebook、Twitterなどが利用できず最近はYahooでも検索ができなくなったため不満の声はあるが、使おうと思えば様々な方法があるらしく政府が規制を強めてもいたちごっこで国民はさほど不便は感じていない。ネットの国家規制に海外では批判の声もあるが、 Googleやfacebook、Twitterなどで集められた情報がどのように使われているかを考えれば一方的に中国のみを批判するのもどうかと思う。
中国ではアリペイやウィチャットペイを使った決済の利便性は格段に向上しており、個人間の資金のやり取りも銀行を介さずスマホ同士で簡単に行える。スマホさえ持っていれば農村部でも簡単に資金移動ができるため、もはや現金を持つ必要がなくなった。レストランのチップまでスマホである。集められた膨大なビッグデータは経済発展や技術革新に大きく貢献している。その意味で13億人のマーケットは脅威だ。監視カメラの技術も今や世界一であり、AIや顔認証と融合した中国の監視システム「天網」はおそるべき成果を出し始めている。培われたノウハウが海外で利用されるのも遠くないだろう。IT先進国中国を格下に見ていると痛い目にあう。

胸にあるバッジにスマホをかざすとチップを払える
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