2017年11月28日

世界のビジネス環境ランキング

世界銀行が発表した今年のビジネス環境ランキングによると日本は昨年同様34位だった。アジアや欧米の主要国を抜粋した一覧を下図に示すが、 1位はニュージーランド、2位がシンガポール、3位がデンマークの順である。韓国、香港、台湾などが上位にランキングされており、中国は78位、インドは100位となっている。
ランキングは10項目のトータル評価で行なっているが、日本は破綻処理、中国は契約執行、インドは少数株主保護が高い評価で順位を底上げしている。日本の場合、事業のスタート時点での評価や資金調達などの評価が低く中国より劣っている。納税環境や少数株主保護なども評価は高くなく、先進国のビジネス環境とは程遠い状況だ。破綻処理の評価が図抜けて高いためかろうじて34位を保っているが、まだまだ閉鎖的なビジネス環境であることを物語っている。他国のことをどうのと言える立場ではない。各分野の一層の規制緩和が望まれる。

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