2017年9月25日

フィンテック初の官民連携が始まる

メガバンク3行は、金融庁と連携しスマホのアプリで利用者の本人確認を一度すれば他行でも口座を簡単に開くことができる新サービスの実証実験を10月から始めることとなった。金融サービスとITが融合した「フィンテック」の一環で、データ改ざんなどを防ぐために「ブロックチェーン」技術を活用する。金融庁が新たに設置したフィンテック実証実験ハブで金融庁の監督指針や法令に照らし問題がないかを確認しながら、関係省庁や業界団体と連携し事業化を目指していくこととなる。まずはメガバンク3行が先行導入し実用的なサービスを見つけ、地方銀行や証券業界にも参加を呼びかけていく。ハブには大日本印刷も加わり、顔認証技術で本人確認を行い、その場でキャッシュカードを作る機械も開発する予定である。
また、みずほフィナンシャルグループや三菱UFIフィナンシャルグループなどでデジタル通貨発行の動きが加速しており、価格の安定したデジタル通貨の普及を目指している。徐々にではあるが日本でもグローバルな金融市場に対応できる環境が整いつつある。