アメリカの大統領選挙は激戦の末ドナルド・トランプ氏の勝利となりました。
女性蔑視問題でヒラリーに風が吹いたと思ったらFBIのメール問題再燃でトランプが逆転と、この一年間は候補者選びも含めて最後の最後まで何が起こるかわからない波乱の選挙となりました。選挙戦を通じて思うことはトランプ陣営の選挙戦略の素晴らしさです。この勝利は常識を覆した選挙戦略によるところも大きかったと思います。
ただ、これほどまでに相手を中傷しあった選挙も初めてで、その意味で大統領選挙を通じて今後アメリカがどこへ向かうのかも注目され、不安をも感じさせる選挙となりました。

トランプ新大統領が、アメリカや国際社会をどのように導いていくかはこれからですが、トランプ大統領になったからといってアメリカの政策が急速に大きく変わることはないと思います。来年1月に大統領となるトランプ氏は徐々にアメリカの大統領らしくなってくると思います。選挙期間中は激しく非難し続けたヒラリー氏とも選挙後はお互いを称えあうという、実にアメリカらしい結末でありました。

共和党が上院、下院で過半数を制したため、アメリカの政治は今後共和党主導で進められることとなり、トランプ氏が大統領になったことで共和党内のトランプアレルギーも徐々に薄れてくるかもしれませんが、不確定要素が多数存在することも事実です。

日本政府には、トランプ大統領との新しい日米関係の構築を速やかに進めることを期待します。