2017年5月25日

アジア・アフリカ成長回廊構想の骨子が明らかに

アフリカ開発銀行の年次総会における日印共同セミナーで、モディ首相が東アジアからアフリカにかけた地域でインフラ投資などの分野で協力を進める「アジア・アフリカ成長回廊」構想の骨子を明らかにしました。インドは歴史的にアフリカとの関係が深く、日本企業の中にはインドがアフリカに持つ人的ネットワークなどを活用しアフリカへの進出を探る動きもあるため、日本政府はこうした動きを後押ししたいと考えているようです。昨秋のモディ首相と安倍首相の合意をベースに作業を進めているようですが、インドといえば、先日中国で開かれた「一帯一路」構想に関する国際会議への参加を拒否したことも話題となっており、「アジア・アフリカ成長回廊」構想は「一帯一路」に対抗して打ち出された構想との見方もあります。わが国が特別な戦略的グローバルパートナーシップを組むインドとアフリカ諸国への支援を進めることは、わが国にとっても大きな成長戦略であり、同時に途上国に対する新たな支援の形としても注目される可能性があります。同構想の今後の動向に目が離せません。